こころの休憩所『yu-nagaのブログ』

様々な角度からこころの健康について綴っています。

幸せはあなたの手の中に

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日本のカウンセリング界に

 

最も影響を与えた心理学者として、

 

カール・ロジャーズが挙げられます。

 

 

 

 

彼はそれまでの、

 

お説教や、説得といった

 

日本の

 

『相談』という概念を

 

180度転換させました。

 

 

 

 

ロジャーズは

 

来談者中心療法という

 

問題を解決していくエネルギーは

 

クライエント自身の中にあるという

 

立場に立ったカウンセリング

 

を創設しました。

 

 

 

 

ロジャーズが

 

この考え方を

 

提唱するに至ったのは、

 

ある多動症

 

子供を持つ母親との

 

カウンセリングのつまづき

 

がきっかけだったのです。

 

 

 

 

 

ロジャーズは

 

この母親に対して、

 

毎回のように、

 

こうしなさい、ああしなさい、

 

こうすればいいでしょうと

 

指示的なアドバイス

 

行なっていました。

 

 

 

 

 

ところが、

 

どうも

 

この母親とのカウンセリングの

 

回数を重ねても

 

効果がないことに気づいたのです。

 

 

 

 

そして、ある時

 

思い切って

 

「このカウンセリングは

 

あまり効果がないように思う」

 

と正直に

 

その母親に告げました。

 

 

 

 

 

その結果、

 

どうなったと

 

思われますか?

 

 

 

 

すると、

 

その母親も、

 

「私もそう思う」と言い、

 

二人はカウンセリングを

 

やめることに同意したのです。

 

 

 

 

 

ところが、

 

お礼を言って帰りかけた母親が、

 

相談室の部屋を出ようとした時、

 

ふいに

 

「ここでは大人のカウンセリングはなさらないのですか?」

 

と尋ねました。

 

 

 

 

 

 

「実は、

 

子どものことよりも

 

私のことが話したい」と言い、

 

自分の幼いころからの生育史や、

 

現在の夫婦関係など、

 

自分の悩みや問題を訴え始めたのです。

 

 

 

 

そして、

 

「それらが子どもに影響しているのではないか」

 

と薄々感じていた

 

と言ったそうです。

 

 

 

 

 

この時、ロジャーズは、

 

カウンセラーが考えているよりも

 

ずっと深い問題を

 

クライエントは知っていた

 

ことに気づきました。

 

 

 

 

 

やがて

 

この母親が

 

自分の問題を解決していくに従って、

 

子どもの方も、落ち着いていきました。

 

 

 

 

問題を解決していく鍵は

 

私たちのうちに隠されているのです。

 

 

 

 

「幸せは自分持ち」と

 

今日も

 

覚えていきたいものです。