こころの休憩所『yu-nagaのブログ』

様々な角度からこころの健康について綴っています。

音楽の持つ偉大な力


音楽療法の基本的な理論に

「同質の原理」というものがあります。



これは、例えば、


うつ状態にいる人が、


自分の心の状態と同じ


陰々滅々とした音楽を


聴きながら、


ぼろぼろ泣き、


もがき苦しんだ後、


ふっと少し元気になってくるのは、


その音楽が


情緒面に共鳴すると同時に、


その音楽のリズムが、


心臓や脳に働きかけ、


ホメオスタシス(恒常性)を


活性化する為と考えられています。





不登校の子どもさんや、


家庭内暴力


家族を悩ませている子どもさんに


好きな音楽を選ばせると、


ガンガンにうるさいロックを


選んだりしますが、


そういうものを聴いているうちに


心が落ち着いてきて


モーツアルトもいいね。」


というようになってきます。





それと同じように、


内気でなかなか友だちができない


子どものことを悩んだ親が、


元気一杯の友だちに


遊んでやってくれと


頼んだりするのは、


この原理に反している


と言えます。




むしろ同じように、


内気でナイーブな性格の


友だちを見つけてあげた方が


いい場合があるのです。





また、ハーモニーとリズム


というのは、


恒常性と知性をもった


私たち人間には


とても大切です。





ですから、


音楽を聴きながら


勉強する「ながら族」は、


この面においては


理屈にあっている


と言えるのです。




音楽の持っている力、


まだまだ沢山あるようですね。