こころの休憩所『yu-nagaのブログ』

様々な角度からこころの健康について綴っています。

頭が悪いことも必要⁉️

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ちょっと露骨なタイトルですが…

 

日本の物理学者であり、随筆家、俳人である

 

寺田寅彦氏は

 

「科学者と頭」という著書の中で

 

こんな風に語っています。

 

 

 

 

『いわゆる頭のいい人は、

 

いわば

 

脚の早い旅人のようなものである。

 

 

 

人より先に

 

人のまだ行かないところへ

 

行き着くこともできるかわりに、

 

 

途中の道ばた、

 

 

あるいは

 

 

ちょっとしたわき道にある

 

肝心なものを

 

見落とす恐れがある。

 

 

 

頭の悪い人、

 

脚ののろい人が、

 

ずっと後から

 

おくれて来て

 

わけもなく

 

その大事な宝物を

 

拾って行く場合がある。』

 

 

 

と述べています。

 

 

 

 

「科学者は頭が良くなくてはいけない」

 

というのは

 

当たり前のことに

 

思えます。

 

 

 

しかし、寺田氏は

 

 

「科学者は頭が悪くなくてはいけない」

 

 

ということも

 

ある意味で本当だ

 

と書きました。

 

 

 

頭の良い人を

 

足が速い旅人に例え、

 

すいすいと

 

先に進むと

 

大切なものを見逃し、

 

そうでない人は

 

ゆっくり歩くので

 

落ちている宝を

 

拾える

 

と説明します。

 

 

 

つまり…

 

 

頭がいいだけでは

 

研究は

 

うまく行かないのです。

 

 

 

頭の良い学者は

 

これから先に

 

何があるかを

 

考えつきます。

 

 

 

だから

 

 

難しくて大変だ

 

 

と分かったら、

 

進む勇気を失う

 

 

 

と寺田氏は言います。

 

 

 

頭の悪い学者は

 

人がつまらない

 

と思うことでも

 

一生懸命続けて、

 

重大な結果を

 

見つける

 

というのです。

 

 

 

 

 

不器用で、

 

おっちょこちょいの私は

 

失敗しては

 

落ち込み、

 

自分を

 

ダメだなあと

 

時に思ってしまいますが、

 

寺田氏の文章を読んで

 

「あ、こんな自分でもいいんだ」と

 

大変励まされました。

 

 

 

 

どんな自分でも

 

OK 

 

ということですね。

 

 

 

引用文献

河北新報:「見つけた!ことばの宝物」

(2024.2.25付)