こころの休憩所『yu-nagaのブログ』

様々な角度からこころの健康について綴っています。

『弱肉強食』

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「弱肉強食」という言葉は、

 

自然界の営み、

 

厳しさを

 

表現したものと

 

私たちは受け止めています。

 

 

 

しかし、

 

仮に、

 

ある生物が

 

もう一方の生物を

 

食べ尽くしたとしたら、

 

どうなるでしょうか?

 

 

 

 

それは

 

自らも

 

死ぬことを

 

意味します。

 

 

 

 

したがって、

 

生物の世界では、

 

「食う」「食われる」

 

という関係は

 

存在するものの、

 

一方の生物が

 

他方の生物を

 

食い尽くすことの

 

ないように、

 

ある種のバランスが

 

成り立っていて、

 

ある程度

 

自分を守るために

 

禁欲的に

 

生きているのです。

 

 

 

 

 

すべての生物は、

 

自分の『分際』を守り、

 

限られた資源や

 

環境の中で

 

他の種と

 

闘いを起こさないように

 

棲み分け

 

ています。

 

 

 

 

さらに、

 

交信する周波数や、

 

活動する時間帯も

 

限定されていて、

 

自分が食べる食性も

 

厳密に守って

 

生活しているのです。

 

 

 

 

 

例えば、

 

アゲハチョウの幼虫だったら

 

ミカンや

 

サンショウの葉っぱを食べ、

 

 

キアゲハの幼虫だったら、

 

パセリや

 

ニンジンの葉っぱを

 

食べるようにです。

 

 

 

 

 

ここ最近の

 

日本をめぐる

 

世界情勢を見ました時に、

 

何か私たち

 

人間だけが、

 

無益な競争ばかりに

 

心がとらわれ、

 

いわゆる『分際』を

 

忘れてしまっている

 

と言わざるを得ません。

 

 

 

しかし、

 

そういう私たちも

 

かつては、

 

風土に根ざした

 

暮らしを送り、

 

旬のものを食べ、

 

地産地消の精神で、

 

こと足れりの

 

生活を良しとして

 

生きてきました。

 

 

 

 

今こそ私たちは、

 

もうひとたび、

 

このような

 

自然界に学び、

 

歴史に学ぶべき、

 

時に来ている

 

のではないでしょうか。

 

 

 

心に留めて

 

いきたいものです。

 

『一番の良い知らせ』

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私たちが不安に感じる時

 

というのは、

 

まだそうなっていない

 

最悪の場面を想定し、

 

そうなったらどうしようと

 

不安を先取りしてしまう

 

ことがあるのでは

 

ないでしょうか。

 

 

 

しかし、

 

実際は、

 

心配した程のことが

 

起きなかったとしても、

 

その不安の感情は

 

そのままの状態に

 

してしまっていることが

 

多いかもしれません。

 

 

 

 

アルゼンチンの

 

あるプロゴルファーが、

 

トーナメントで優勝し、

 

賞金の小切手を受け取って

 

帰る準備を

 

していた時のことです。

 

 

 

 

一人の女性がやってきて、

 

彼の勝利をたたえた後、

 

自分の子供は

 

重い病気にかかって

 

死に掛けている

 

のだけれども

 

お金がないために

 

医者に見せることも

 

できないのだ、と

 

彼に伝えました。

 

 

 

 

それを聞いて

 

哀れに思った

 

ゴルファーは

 

 

 

 

「これが子供のために

 

役立てば良いのだけど…」

 

 

 

 

と言って、

 

獲得したばかりの

 

賞金の小切手を

 

彼女に

 

握らせたそうです。

 

 

 

 

 

しかし、

 

翌週になり、

 

ゴルフ協会の職員が

 

やって来て言うことには、

 

 

 

あなたが、先週、

 

話をしていた若い女性は、

 

実は詐欺師で、

 

病気の赤ん坊

 

なんていないこと、

 

結婚すら

 

していないこと、

 

あなたは

 

だまされたのだ

 

ということを伝えました。

 

 

 

 

 

彼は職員に尋ねました。

 

 

 

 

 

「すると、

 

死に掛けている赤ん坊は

 

いないのか?」

 

 

 

 

「そのとおりだ」

 

 

 

 

 

するとゴルファーは

 

笑いながら

 

こう言いました。

 

 

 

「そうか。

 

それは今週で

 

一番の良い知らせだ!」と。

 

 

 

 

 

今日一日もあなたにとって、

 

最良の日でありますように。🙇🏻‍♂️

 

ブランド品はこうして生まれた

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イタリアでは、

 

インターンシップ制度が

 

社会の中で確立しており、

 

5年間大学で学んだ後でも、

 

卒業しても2年くらいは

 

十分な給与は支払われず、

 

その後やっと仕事を見つけて就職したとしても、

 

もらう給料が手取り7万円ぐらいだそうです。

 

 

 

そんな中でも、

 

女の子たちは、

 

その給料を一生懸命に貯めて、

 

毛皮のロングコートを買うのだとか…。

 

 

それは何故だと思われますか⁉️🤔

 

 

 

 

 

 

 

それは…

 

仕立てを変えるたびに、

 

ちょっとずつ短くすれば、

 

お婆ちゃんになるまで

 

一生着られるからということがその理由です。😊

 

 

 

 

 

日本の着物と同じ考え方ですね。

 

 

 

 

 

皆、先のことを考えて

 

買っているのです。

 

 

 

 

 

 

使えるお金は

 

決して多くはないけれども、

 

いいものを長く着たい

 

という人たちのために、

 

お店は商品を作り、

 

お客が商品を育てるという

 

好循環があり、

 

その中で、

 

いわゆるブランド品が

 

生まれてきたのです。

 

 

 

 

 

 

本場イタリアの人たちは、

 

極端な話、

 

見た目は重要ではなく、

 

馴染みの店で、

 

顔見知りの店員に

 

良きものを薦めてもらい、

 

本物を手に入れるという

 

プロセスを含めた

 

満足感を大切にしているのです。

 

 

 

 

 

そういうプロセスの中から

 

ブランドの価値が出てきている

 

とわかれば、

 

疑い物でもいいから

 

ブランド品を買うというのは

 

無意味だということがよくわかりますね。

 

 

 

 

 

私たちも

 

見た目ではない、

 

実体のある

 

本物志向の目を培い、

 

本物を求めていきたいですね。

 

❇︎参考文献

フェラーリと鉄瓶〜 一本の線から生まれる価値あるものづくり」

 奥山清行 著  /  PHP研究所

 

『植物の見事な仕組み』

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コンクリートの割れ目から

 

なぜ植物が生えてくるのか

 

不思議に思われたことは

 

ありませんか⁉️

 

 

 

 

実は、ここには植物が持つ

 

驚くべき力が隠されているのです‼️

 

 

 

 

 

植物には、

 

何かに触れると、

 

からだの中で

 

「エチレン」という気体が発生し、

 

茎の伸びを止めて

 

背丈を低いままにして、

 

茎を太くたくましくする

 

作用があるのです。

 

 

 

 

 

植物は

 

その発生したエチレンによって、

 

背丈の低い、

 

茎が太く

 

たくましい植物になり、

 

ひいては、

 

花であれば、

 

大きく立派な

 

花を咲かせることが

 

できるのです。

 

 

 

 

 

この性質が、

 

植物にとって

 

最も大事な役目を果たす時が

 

あるのですが、

 

それはいつだと思いますか❓

 

 

 

 

 

 

 

そうです。

 

土に埋まった種が

 

発芽する時です。

 

 

 

 

 

土を押しのけようと、

 

芽生えが

 

下から土を押すと、

 

かぶさっている土が

 

多ければ多いほど

 

強く“接触”を感じて、

 

それに負けまいと、

 

ますます強い茎になり、

 

地上に出てこられる

 

ようになるのです。

 

 

 

 

植物が生きるための

 

見事な仕組みの一つです。

 

 

 

 

 

小さな植物でも、

 

こんなすごい力が

 

与えられているのであれば、

 

まして私たち一人一人は

 

それ以上の

 

存在のはずです。

 

 

 

 

 

私たちも

 

試練や困難という

 

覆い被さる土

 

にもめげず、

 

やがて咲く

 

立派な花を

 

思い描きながら、

 

わたし

 

という人生の茎を

 

太く

 

たくましく

 

していきたいですね。☺️

 

❇︎参考文献

「植物のあっぱれな生き方ー生を全うする驚異のしくみ」

 田中 修著  /  幻冬舎新書

 

松尾芭蕉が詠んだ句の蝉は何のセミ⁉️

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「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」

 

 

松尾芭蕉

 

出羽国(現在の山形市)

 

立石寺にて詠んだ句です。

 

 

 

さて、このセミとは

 

どんな種類のセミかご存知でしたでしょうか?

 

 

 

 

大正の末頃、

 

歌人斎藤茂吉は、

 

喧騒と静寂が主題である限り、

 

このセミは、

 

さわがしいアブラゼミがふさわしいと

 

主張しました。

 

 

 

しかし、出現期という

 

科学的見地から、

 

首を縦に振らない者もいました。

 

 

 

 

と言いますのも、

 

この句が詠まれた日付が

 

正確に分かる為です。

 

元禄2年5月27日、

 

太陽暦に直しますと、

 

1689年7月13日、

 

330年前の今の時期です。

 

 

 

斎藤茂吉は、

 

後に立石寺へと

 

足を運びました。

 

 

 

その時に

 

アブラゼミは、

 

十分に

 

出現期を迎えてはおらず、

 

ニイニイゼミ

 

繁殖を迎えていました。

 

 

 

後に、

 

茂吉は、

 

自説のアブラゼミ説を

 

修正したそうです。

 

 

 

 

今年は

 

昨年のあの暑さとは

 

打って変わって

 

冷夏ですが、

 

330年前に詠んだ

 

歌人に思いをはせ、

 

しみじみと

 

この句を

 

味わいたい

 

ものですね。

 

 

 

働かないアリの意義

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一般的に、

 

アリは働き者の代名詞

 

と見なされていますが、

 

巣の中にいる働きアリの

 

なんと7割は、

 

「働かないアリ」

 

であることが

 

実証されました。

 

 

 

しかも、

 

これは

 

アリの種類を問わず

 

同様の結果が

 

見られたのです。

 

 

 

これは一体

 

どういうことなのでしょうか⁉️

 

 

 


厳密に言いますと、

 

「働かないアリ」とは、

 

「反応閾値(はんのういきち)」

 

と呼ばれる、

 

言わば、

 

仕事に対する反応に

 

個体差がある

 

ことから生じる現象で、

 

反応閾値が低い個体は、

 

小さな刺激でも

 

すぐに仕事にかかれますが、

 

反応閾値が高い個体は、

 

じっとしている

 

ということなのです。

 

 

 

しかも、

 

この仕事に対する

 

個体差があることが

 

アリのコロニー(組織)の存続に

 

非常に重要な役目を

 

果たしているのです。

 

 

 

働かないアリ

 

というのは、

 

野球で例えるなら、

 

言わばリリーフ要員で、

 

他のメンバーが疲れて

 

動けなくなった時には

 

ヘルプに入り、

 

アリの組織の危機を救う

 

と考えられています。

 

 

 

 

刻々と変わる

 

状況に対応して

 

組織を動かすためには、

 

様々な状況に

 

対応可能な

 

一種の「余力」が

 

必要になります。

 

 

 

その余力として

 

存在するのが

 

「働かないアリ」

 

なのです。

 

 

 

どんなアリにも、

 

その存在意義があるように、

 

私たち一人一人も、

 

世界に一人しかいない

 

かけがえのない

 

大切な存在なのです。

 

❇︎参考文献

「働かないアリに意義がある」長谷川英祐著 /KADOKAWA出版

日本人の二つの特徴

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山形市出身で、

 

フェラーリなどのカーデザイナーであり、

 

工業デザイナーとして

 

世界的に有名な

 

奥山清行氏は、

 

その著書の中で、

 

日本人の特徴は

 

「想像力」と「自己犠牲」

 

であると述べています。

 

 

 

 

「想像力」とは

 

「思いやり」とも言い換えられる部分で、

 

相手が何を考え、

 

何を望んでいるかを

 

想像することであり、

 

「創造力」にも

 

通じる部分です。

 

 

 

 

また、

 

「自己犠牲」とは、

 

全体の中の

 

自分のポジションを見て、

 

何が大切なことなのか

 

を見極め

 

その大切なことのために

 

何かを犠牲にすることのできる

 

気持ちのことを指しています。

 

 

 

そして 、

 

これらの2つの特徴は、

 

ビジネスの世界においても

 

必要不可欠な要素であり、

 

また、

 

この2つの特徴は、

 

アメリカ人やイタリア人、

 

中国や韓国を

 

はじめとする

 

アジア諸国の人たちには

 

まず見られない

 

国民性だと述べています。

 

 

 

 

 

では、

 

なぜその日本人が

 

海外で成功する割合が

 

少ないのでしょうか。

 

 

 

 

それは、

 

この2つの特徴を

 

十分生かしきれていないということと、

 

「言わなくても通じているだろう、

 

わかってくれているだろう」

 

という思い込みがあるために、

 

極端に

 

コミュニケーションが下手である為だと

 

述べています。

 

 

 

 

必要な

 

コミュニケーション能力を

 

身につけることができた時、

 

先の2つの特徴と相まって、

 

日本人の活躍の場が

 

飛躍的に広がるであろう

 

と述べています。

 

 

 

 

世界の中で

 

日本人が

 

これからどう生きていくべきか、

 

大変示唆に富んだ

 

指摘ではないでしょうか。

 

心していきたいものです。