こころの休憩所『yu-nagaのブログ』

様々な角度からこころの健康について綴っています。

働かないアリの意義

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一般的に、

 

アリは働き者の代名詞

 

と見なされていますが、

 

巣の中にいる働きアリの

 

なんと7割は、

 

「働かないアリ」

 

であることが

 

実証されました。

 

 

 

しかも、

 

これは

 

アリの種類を問わず

 

同様の結果が

 

見られたのです。

 

 

 

これは一体

 

どういうことなのでしょうか⁉️

 

 

 


厳密に言いますと、

 

「働かないアリ」とは、

 

「反応閾値(はんのういきち)」

 

と呼ばれる、

 

言わば、

 

仕事に対する反応に

 

個体差がある

 

ことから生じる現象で、

 

反応閾値が低い個体は、

 

小さな刺激でも

 

すぐに仕事にかかれますが、

 

反応閾値が高い個体は、

 

じっとしている

 

ということなのです。

 

 

 

しかも、

 

この仕事に対する

 

個体差があることが

 

アリのコロニー(組織)の存続に

 

非常に重要な役目を

 

果たしているのです。

 

 

 

働かないアリ

 

というのは、

 

野球で例えるなら、

 

言わばリリーフ要員で、

 

他のメンバーが疲れて

 

動けなくなった時には

 

ヘルプに入り、

 

アリの組織の危機を救う

 

と考えられています。

 

 

 

 

刻々と変わる

 

状況に対応して

 

組織を動かすためには、

 

様々な状況に

 

対応可能な

 

一種の「余力」が

 

必要になります。

 

 

 

その余力として

 

存在するのが

 

「働かないアリ」

 

なのです。

 

 

 

どんなアリにも、

 

その存在意義があるように、

 

私たち一人一人も、

 

世界に一人しかいない

 

かけがえのない

 

大切な存在なのです。

 

❇︎参考文献

「働かないアリに意義がある」長谷川英祐著 /KADOKAWA出版