こころの休憩所『yu-nagaのブログ』

様々な角度からこころの健康について綴っています。

自然と音楽の癒し



皆さんはどんな時に


安らぎを感じるでしょうか?


小川のせせらぎ、


寄せては返す波の音、


木立を抜けるそよ風、


木漏れ日など、


自然を通してやすらぎを感じる


と答える方も多いのではないでしょうか?





なぜこのような刺激が


人間にとって快適なのでしょうか。




それは



私たち人間の



はるか祖先の経験と



記憶の中にあるものが鍵



と考えられています。






まだ歴史をもたず



狩猟生活に




明け暮れていたころの私たちの祖先は、



目や耳を一生懸命使い、



外敵から自分を守り、



獲物をとらえる生活をしていました。




それ故、



目や耳は生きるために



今以上に重要な役割を



持っていたと思われます。





ちょっとした物音の異常に



いち早く気づき、



瞬間的に対処することが



できるかどうかが



彼らの生死に



関わっていたのです。







そしていったん急場が過ぎると



岩陰や木陰で



吹き抜けるそよ風や



鳥のさえずりなどを通して



皆と憩いの時間を



とっていたに違いありません。







そして、何千年、何万年の



人間の歴史の中で



このくつろぎが代々受け継がれ、



それが現代の私たちの快適性と



結びついたと考えられます。






この自然界の動きは、



物理学用語によると



『f分の1ゆらぎの状態』と呼ばれ、




本来は




難解な数式によって導かれるものですが、




スペクトル分析をしますと




右下がり45度の波形で表れます。







私たちには、「ファジー」という用語の方が




馴染みがあるかもしれません。





この状態は、別の表現をすれば、



程よい変化と規則性のある動き




と言う事になります。





まさしく自然界での動きこそが




気持ちがいいのです。








不思議なことに、



波の音やせせらぎの音のような



自然界のゆらぎと



私たちの脳波や、



心拍のゆらぎも、



スペクトルにとってみると、



どれもが共通して1/fゆらぎのスペクトルになります。









波の音やせせらぎの音のような自然環境音と、



バッハやモーツアルトなどの



クラッシック音楽のスペクトルは、



ほとんど同じ形になっています。







これらの理由から



クラッシック音楽や




自然環境音が、



心身のリラックスのために



有効だとされています。







自然と音楽の程よい調和、


これこそが


これからの時代に


益々求められていくことでしょう。