アンデルセン童話の中に
『赤い靴』という
童話があります。
主人公のカーレンは、
お世話になった奥様が
病気になり、
看病しなければならないのに
舞踏会に行く自由を
優先します。
その結果、
二度と踊れない
身体になってしまいました。
自由とは
何をやってもいい
ということではなく、
そこには必ず
責任がともなう
ということを
教訓として
教えています。
アンデルセンを輩出した
デンマークは、
世界でも最も
福祉の発展している
国の一つとして有名です。
消費税率25%、
国民負担率約70%(日本は約40%)と、
かなりの高納税国です。
その一方で、
医療費無料、
出産費無料、
教育費無料、
充実した高齢者サービスなど、
社会福祉がとても
充実しています。
まさに、
国が面倒を
見てくれるわけです。
平等ということについて、
一枚のピザを
Aさん、Bさん、Cさんで
分けると考えると
しましょう。
日本人の考え方は、
3人で同じサイズに
分けるというのが
一般的だと思います。
しかし、
平等の考え方は、
Cさんが
一番お腹が空いているのであれば、
Cさんのピザが
一番大きくなり、
お腹の空いていない
Bさんのピザは
一番小さくなる
という分け方になります。
Bさんは
お腹が空いていないので、
少なくても満足であり、
Cさんが
一番多く食べたから
といって、
Cさんの
支払額が
大きくなるわけ
ではありません。
支払額は、
それぞれの
収入に応じて決める、
いわゆる
累進課税制度
という考え方が
根底にあるのです。
自由には、
連帯・共生という
責任が伴うことを
私たち日本人は
誤解しているところが
あるかもしれません。
視覚障がい者の為の
点字ブロックは、
幼児、
高齢者には
逆に障害になります。
わたしたちは
今一度
「平等」
ということに対して、
見直してみる
必要が
ありそうですね。