こころの休憩所『yu-nagaのブログ』

様々な角度からこころの健康について綴っています。

万能はがき

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(左:北杜夫氏、右:斎藤茂太氏/時事通信社)

 

「どくとるマンボウ」等の

 

著作で有名な

 

作家の北杜夫さんは、

 

ユニークな自作のはがきを

 

活用していました。📮

 

 

 

 

それは、

 

カエル🐸が寝ているイラストと、

 

「賀春」「病気全快」

 

「御成婚」「御離婚」

 

…などの言葉が印刷してあり、

 

相手によって

 

当てはまる言葉に◯をつけ、

 

サインをして出す

 

というはがきでした。

 

 

 

 

北杜夫さんご本人は、

 

「手抜きはがき」

 

と言っていたそうですが、

 

お兄さんの斎藤茂太さんは、

 

万能はがき

 

と言って、

 

ほめてくれていた

 

そうです。

 

 

 

 

 

ある時、

 

離婚をして

 

落ち込んでいた方が、

 

北さんから

 

万能はがきを

 

もらいました。

 

 

 

 

その方は

 

後で茂太さんに

 

こう漏らしたそうです。

 

 

 

 

「『離婚おめでとう』

 

という意味のはがきが(北さんから)

 

届いたんですが、

 

なんか逆に楽しくなっちゃって、

 

ちょっと落ち込んでいたんですが、

 

救われました」。

 

 

 

 

「気を落とさずに」

 

と言われれば、

 

本人の中に悪いことをしてしまった

 

という思いが

 

残りますが、

 

 

 

「おめでとう、よかったね」

 

と言われると、

 

この先には、

 

試練、苦難を体験した者だけが

 

味わえる幸せが待っている

 

という、

 

プラスの思いが

 

広がるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

ちょっとした言い回しの差で、

 

心は大きく開かれたり、

 

かたくなに閉ざされて

 

しまったりします。

 

 

 

 

言葉の持つ力を

 

再認識し、

 

有効に

 

活用して

 

いきたいですね。😊